<<次の記事 前の記事>>
2005,03,11, Friday
ゴミの日
今日はゴミの日だ。出掛けにゴミを出す。
といっても、「何曜日が何のゴミ」と決まっているわけではない。ビルの入り口にデカいゴミ箱があって、いつでも何でも、そこにブチ込んでおけばそれでいいのだ。不燃ゴミも粗大ゴミもマッタク関係なし。毎日がゴミの日だ。 やれ今日は生ゴミだ、明日は古新聞だと、日替わりで大きな袋を持たされて家を送り出されていた頃が、あの煩わしさが懐かしい。 私はほぼ毎日ゴミを捨てる。主にコンビニの袋だが、食い物絡みのゴミは部屋に置いておくと臭って仕方がない。 室内にゴミ箱はあるが、中身はずっとカラだ。そもそもあまりゴミは出ないし、出たとしても飯のクズとともに外に出す。 そのうちに、部屋のゴミ箱にゴミを捨てるのがタブーのように思えてきた。 ゴミ箱をゴミで汚したくないのだ。「おじさんの傘」のようである。 私の部屋は未だダンボールの山と日々の営みとが渾然一体となって物凄いカオスを形成しているのだが、その中で最も、そして唯一美しく清らかな存在、それがゴミ箱だ。そんな妙なパラドックスに陥っている。 ああ今日もゴミ箱様はお美しくていらっしゃる。フフフフフ... さて表のゴミ箱だが、このビルには前述のデカいヤツの他にもうひとつゴミ箱がある。 初めて見たときは「ハテ?」と思ったのだが、その用途はすぐに判明した。コイツの持ち場はポストのすぐそば。そしてコイツは「エロチラシ」専用ゴミ箱だったのだ。 私のポストにも毎日鬼のようにエロチラシがブチ込まれている。 私はこうした物にはカネを遣わない主義なので、見つけ次第即廃棄だ。しかし、中にはこれをトレカのようにコレクションしている人もいるらしい。確かに業者もデザインも多種多様で、コレクティブルではある。だが、一つだけゆっとく。コンプリートはムリだ。 とにかく毎日アジトに戻るたびにポストをあけ、中にたまったエロチラシのカタマリをごっそり廃棄。この手順を機械的に繰り返す。このため、重要な郵便物を一緒に捨ててしまった事があった。その場で違和感を覚えた私は、念のためエロチラシでいっぱいのゴミ箱の中をサルベージしてみた。その結果、やはりそこには大事な書類が混ざってしまっていたのだ。 危ないところであった。この「エロチラシの山を必死に漁る私」を人に目撃されていなければいいのだが。 この一件以来、ちゃんと郵便物を一つ一つ確かめるようにしている。 そのエロチラシは本当にエロチラシなのか?スミズミまでじっくり確認している。 「出張パラダイス!」ふむ。 「めくるめくドリーム!」ほう。 よくもまあ...性懲りもなく...やれやれだ... 「快感!」「サービス!」「ムチムチ!」「プリプリ!」 ふむふむふむ。ほうほうほう。 めざせコンプリート。 |
この記事のトラックバックURL
http://anecdote.y.ribbon.to/tb.php/14
トラックバック
トラックバックはありません。
| | |
|
コメント
コメントはありません。
| | URL | | | |
コメントする
|