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2005,04,18, Monday
KLA26-Si
数日前から担当するプロジェクトが変わり、勤務場所が少し遠くなった。徒歩にして約1時間、以前の2倍かかる。最初の何日間かは往復2時間歩いてみたが、やっぱりちょっとシャレにならなくなってきた。電車を使えば30分程度で着くのだが、交通費がバカにならない。そんなものは勤め先から支給されるだろうとかそんな事は貧乏性の私にはゼンゼン関係ない。
そこで、友人の勧めもあって自転車を購入することに決めたのだ。大きな買い物はどうしても気が進まないのだが、しばらく使えば十分モトは採れるだろう。いくらの自転車を何ヶ月使えばペイするか、損益分岐点も算出済みだ。友人曰く、一駅隣に安くて品揃えのいいサイクルショップがあるとの事なので、昨日の休みを利用して行ってみる事にした。もちろん徒歩でだ。 その店には実にたくさんの自転車があった。値段の方は実際どうなのか判らない。相場など知らないのだ。ともかく予算内におさまればそれでいい。しかしいろいろあるものだ。よく見てみると、シヴォレーやらジープやらの自転車なんかがある。自転車も法律上は確かに「車両」だが、ちょっと意外である。カワサキのは無かった。「ZZ-R 26 Ninja」とか売ってたら即買いなのだが。ハーレーみたいなライディングスタイルの自転車もカッコよさげだ。ペダルを漕ぐ足が大変な事になりそうだが。 いろいろ見ていて、さっきのジープ・ラングラーモデルが気になった。いわゆるマウンテン・バイクという奴だ。しかも上フレームの終端にリア・サスペンションが付いているという、ちょっと変わったギミックが面白い。ボディ・カラーはやはりジープらしくカーキ色。ミリタリーな感じだ。しかしよく見るとフレームに「Jeep」のロゴステッカーがデカデカと貼られている。紫色の文字に黄色の縁取り。ミリタリーというよりむしろチェリオみたいだ。ちょっとどうかと思う。という事で、ジープ保留。 一方シヴォレーはシティサイクルタイプだがスタイルもカラーリングも上品でよろしい。価格的にも先ほどのジープと同じ程度。十分予算の範囲内だ。こっちにしようかな、と思った瞬間また例の悪癖が顕れてきた。この辺りは物騒だし、自転車置場は野ざらし状態。そんなにいいのを買ってももったいないのではないか。汚れても壊れても盗られてもサドルだけとられてもベルのフタだけはずされても大して痛くないような、もっと安いもので十分なのではないか。前カゴもあった方が便利だって。シヴォレー保留。 結局最後にたどり着いたのは、メーカー名も商品名もなく、ただ「お買い得!軽快車」とだけ書かれた紙が貼ってある、ごくごく普通の自転車だった。こないだ買ったジッポーより安かった。マニュアルによると型名は、それすら手書きのヘタクソな字でおそらく「KLA26-Si」とある。「クラニィロクエスアイ」号と名付けよう。やっぱり嫌だ。 購入手続きを済ませ、早速「クラニィ(略)」に乗って帰る。あっという間に到着だ。自転車など実に久しぶりであるが、なかなかどうして、悪くない。街中においてはクルマよりも小回りがきくし便利である。すっかり気をよくした私は、翌日からの通勤に備えて職場までのコースと所要時間を確認しておく事にした。とりあえず乗り回したくてしかたがなかったのだ。 稀代の方向音痴として名高いこの私だが、さすがにこの周辺の地理は頭に入っている。迷う事なくノンストップで職場までやってきた。タイムは20分ちょっと。スバラシイ。電車で来るより速いではないか。タダだし。これで明日からの通勤はもうウハウハである。「通勤がウハウハ」、落ち着いて考えるとちょっとどうかと思われるが。とりあえず今日のところはもう帰るとしよう。 再びクラニィに乗り込みスタートさせる。とその時、右ヒザに激痛が走った。調子に乗って無我夢中で走り続けたせいか、ふくらはぎもパンパンだ。まともにペダルを踏み込む事ができない。40分ほどかかってなんとか帰りついたが、右ヒザの痛みがひどくなっている。サドルの高さ調整がまずかったか。直しておかなくては。 未だにヒザが痛むので、今日は電車に乗った。 |
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