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2005,05,04, Wednesday
Versatilist
世の中には二種類の人間が存在する。「多目的人間」とそうでない人間である。この「多目的人間」とはどういったものなのか、それについて述べたいと思う。
などとまるでビジネス書のようであるが、まことに残念ながら「知的生き方文庫」でも「PHP文庫」でもない。多目的人間の「多目的」度は「多目的広場」のそれと同程度だ。多目的広場とか多目的スペースといったものをご存知だろうか。実際に見た事があればお解りかと思うが、何もない。空っぽなのだ。 つまるところ、多目的人間とはそういう人間の事なのである。私などはその際たる物といえよう。しかしながらこの多目的人間、決して無目的人間ではないという事に留意していただきたい。先般例に挙げた多目的広場の如く、極めて短期的ではあるが実に多種多様な催しが開催されるのだ。 こう言い換える事も可能だ。無趣味ではないのだが、広すぎて浅すぎて多趣味と呼べるまでには達していない。いろいろやってみてはいるが、どれも中途半端。それこそこれまで私が手を出して、クイズイントロドン並の進捗状況で停滞している物事など枚挙に暇がない。自慢げにいう事では全然ないのだが。 考えてみれば昔っから私は多目的人間だったような気がする。何というか、あらゆる事どもに対してあまり執着がなさ過ぎるような気がするのだ。幼少時のネクロフォビアがトラウマとなっているのかも知れない。厭世的、とはちょっと違うが刹那的というか、そういった何かがベースに根付いているように思われる。 かつてただ一つだけ、文字通り寝食を忘れる程のめりこんだ趣味があったのだが、諸般の事情により15年ほど前にその世界からは足を洗っている。またあの世界に戻ってみるのも悪くないかもしれない。と、こんな感じでまた多目的人間度がアップしていくのだ。 ちなみに、DVDの「V」たるところのVersatileには、「多用途」「多芸多才」といった意味の他に「変わりやすい」「気まぐれ」という意味もあるのだ。だが、Versatilistなる単語は存在しない。さっき思いついた私の造語である。「多目的人間」の意だ。諸君の名刺に一つ肩書きを増やしてみてはどうだろう。バーサタイリスト。 なんだかウサン臭いビジネスブログみたいになってしまったが、とりあえず「多目的人間」の概念についてはご理解いただけたのではないかと思う。要約すると「オレ、ぶっちゃけ飽きっぽいッス。」という事なのだが。 最後に一つだけゆっとく。だからといって別にこのサイトの終焉を予言しているワケではない。否、断じて否である。 |
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