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Dreams Come True
睡眠時間が短くなった。いや、元の状態に戻りつつあるというべきか。真夜中に産まれた所為かどうかは判らないが、本来は超夜型人間なのである。毎日2時間から長くても4時間程度の睡眠時間である。

家族がいた頃は、私が起きていると気になって眠れないというので同じ時間に寝起きするよう心がけていた。眠りが深いのか、6時間も眠ると今度はなかなか目が覚めず体が起きず、なんとか起きても夕方頃まで寝ぼけている、というのが常であったが次第に長時間睡眠に慣れていった。

今でも、何も予定がない日は「起きなくてもいい」という頭があるからか、とことん寝ている。起きてもやっぱり起きていないような感じだ。だが平日となると別だ。徐々に眠れなくなってきたのだ。

出勤時間は毎日同じなので、起きる時間もほぼ一定しているのだが、眠りに就く時刻がどんどん朝に近づいてきている。昔と同じだ。だが昔と違うところが一つだけある。夢を見るようになったという事だ。

以前は、やはり眠りが深いためだろうか夢を見るという事が全くといっていいほどなかった。ただ学生時代、一度だけ見た夢を今でも覚えている。緑の草原に横たわり、周りに集まってくるヌイグルミの動物さん達と笑いながらお喋りしている私。当時ハタチを過ぎてこんなメルヒェンチックな夢を見た自分を恥じた。しかしなぜか、起きた時には冷や汗びっしょりであった。体は正直である。

しかし最近見る夢はそんなナマ易しいものではない。毎晩毎晩、繰り返し繰り返し、幸せだった頃の何気ない風景が容赦なく映し出されるのだ。夢の中では嬉しそうに笑っているが、目が覚めると涙を流した跡が残っている。眠れなくなったのはむしろこの所為かも知れない。無意識に眠る事、夢を見る事を拒絶しているのか。

夢を見るということは当然、熟睡出来ていないという事だ。ずいぶん疲れが溜まっているような気がする。特にここ数日は、起きている間でも幻覚らしきものに襲われるようになった。以前から、音楽や場所などの外的要因がトリガーとなってフラッシュ・バックが起こる事はあったが、それとは全く異なるように思える。何の前触れもなく突然、夢と同じような光景が脳裏に浮かび上がるのだ。

寝ても醒めてもコレではたまったモンではない。かつては夢を見る人を羨ましく思っていた。現実とは違う世界を寝ている間に楽しめるなんておトクだ、と。だがこんなのはまっぴら御免だ。何だかいよいよ壊れかかってきたような気がするが、まだ終わるわけにはいかない。一つだけ、まだ遣り残した事がある。それを果たし遂せるまではもたせる必要がある。

なんとか対策を練らねばならんのだが、クスリには可能な限り頼りたくない。リーガル、イリーガルを問わずだ。今一瞬、閃いたのだが睡眠学習というのはどうだろうか。「寝ている間に英語がグングン!」みたいな奴だ。これならきっと、夢なんぞ見ているヒマもなくなるだろう。寝ている間じゅうずっと「ハイ、マイケル」「やあジェニファー、ゴキゲンだね」とかそんな感じに違いない。

実際の睡眠学習がどんなのか知らないので偏見タップリだが、何か別の意味でコワれてしまいそうなのでやっぱりやめとく。
| エックスワン | 11:52 PM | comments (0) | trackback (0) |
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