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コトノハ
言葉には、力が在る。人の心を変える力だ。

単純な話、褒め言葉を聞けば嬉しく感じるし罵詈雑言を投げつけられたら不愉快に感じる。なんだそんな事かと思われるかもしれないが、これは非常に重要なことなのである。

人と言葉の階としては、読む・書く・聞くといった入出力が挙げられるが、言葉の威力が刺激として脳に最も伝わりやすいのは「聞く」ではなかろうかと思う。

古来権勢を振るっていた鬼道呪術の類などもこれと同じ事なのだ。術者から発せられる言葉は、それを聴く者の精神に大なり小なり影響を及ぼす。周辺の儀式やパフォーマンスは総て言葉を力を増幅するための小道具に過ぎない。

最近であれば、占いや催眠術、カウンセリングやセールストークなどがこれにあたる。要は言葉による暗示である。そしてもちろん、自分自身に対して言葉による自己暗示をかけることも可能である。

「成功哲学」系のサクセス自己啓発本などにはよく、夢やヴィジョンを具体的にイメージせよだとか、目標を紙に書いて毎朝大声で読み上げよ、さすれば実現可能である、といった事が書かれている。

胡散臭いと一蹴してはいけない。夢や目標に対する思いが本気に近ければ近いほど、こうした呪文はより強い効果をもたらすのである。半信半疑であったり、ゴールに対する思いが生半可であれば効果は期待できないが。

筋力トレーニングの際には負荷をかける筋肉を意識するとより効果的だというが、それに近いかもしれない。たとえば腹筋運動をしながら臍のあたりを注視し、筋肉が伸縮しているのをイメージするのだ。なんとなくでいい。理科室だか保健室にある人体模型のようなリアルな筋肉画像を思い浮かべる必要はない。

それはともかく、言葉である。これまで述べた通り、言葉には力が在る。刺激として脳に情報伝達がなされれば、心身に影響を及ぼすのだ。それだけに遣い方を誤ってはならない。人を救うこともできれば、滅ぼすこともたやすいのだ。

ここで一つ、ある呪文を紹介しよう。未だ五月病気味な人、悲しい時や疲れた時、無気力な朝など様々な負のシチュエーションにおいて元気になれる素敵な呪文だ。このエントリを読まれた諸氏は誠に運がいい。ここぞという時あるいは毎朝、声に出して唱えてみてほしい。

「ノーロープ有刺鉄線電流爆破地雷ボードデスマッチ」と。

いかに己がマヌケな事をしているかを自覚すると同時に、本来なすべき事が明確になるはずだ。「何やってんだ自分」→「こんな事してる場合じゃない」と心理状態の遷移はこうである。

全然効果が顕れないという場合は何度も繰り返すとよい。効果が出るまで何度も何度も繰り返せば、絶対に効果が出ると断言しておこう。シャーマンの雨乞いの踊りは、雨が降るまで踊り続けるからこそ、確実に雨が降るのである。

さあ君もアナタもそこの彼女も、この魔法の呪文でレッツサクセス!
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